診療について
透析について
当クリニックでは、一人ひとりの状態に合った透析時間や治療方法を検討し、最適と考えられる治療を行っています。
- 治療時間 3時間~5時間
- 治療方法 血液透析(HD)・オンライン血液透析濾過(On-Line-HDF)
- 検査 血液検査(月1回)・胸部レントゲン撮影(月1回)・心電図(適宜)
血液透析(HD)とは?
血液透析(HD)では、血液を体外に取り出し、血液と透析液をダイアライザーと呼ばれる透析器(人工腎臓)を介して間接的に接触させます。
透析膜を介して血液と透析液間に生じる物質の濃度差を利用した拡散、浸透という現象によって、分子量の比較的小さな物質である尿素窒素(BUN)・クレアチニン(Cr)・尿酸(UA)などが効率よく除去されます。
また体内にたまった尿毒症の原因物質や老廃物の排泄の他に、血液中のNa(ナトリウム)・K(カリウム)・Ca(カルシウム)といった電解質と 酸性・アルカリ性のバランスの維持、体液量の調節を代行し、血液を浄化します。
血液濾過透析(HDF)とは?
血液透析(HD)と血液濾過(HF)を同時に行う血液浄化療法です。
HDFの利点は、大分子量の物質をよく取り除けるだけではなく、透析中の血圧が下がりにくいことや心臓への負担が血液透析よりも小さいことなどが知られており、血液透析では対処できない透析アミロイド症または透析困難症の患者さんに有効な治療法です。
オンライン血液透析濾過(On-Line-HDF)とは?
血液透析濾過(HDF)の中でも、オフラインHDFとオンラインHDFという方法があります。オフラインHDFは、補液バックに入った薬剤を補充液として使用するので濾過に用いられる置換液量は少なく除去効率が十分に得られない可能性があります。
オンラインHDFは、透析液をそのまま補充液として使用するため、濾過するために足される補充液量が多くなります。そのため、オンラインHDFのほうがより多く濾過することができ、より多くの老廃物を取り除くことができます。
血液濾過(HF)とは?
血液濾過(HF)は、限外濾過(水に溶けた物質が水分とともに高圧側から低圧側へ移動する現象)を利用して体液を濾過する方法です。
透析液を使用せず、補充液を使用するため、透析と比較して急激な血漿浸透圧の変化が生じにくく、透析の困難な方や眼圧、脳圧の高めの方に有効な治療法です。
医師の回診
毎透析時に必ず医師が回診し、状態把握を行っています。
透析室の感染対策
腎不全になると免疫力が低下しやすく、当クリニックでは感染予防の徹底と的確な対応ができる体制作りを行っています。感染に対する日々の予防や発生した場合の原因の調査、感染拡大を防ぐ方策を討議し、感染対策マニュアルの整備を行っています。また、スタッフ対象の勉強会を定期的に行うことで、全員が透析患者・透析室の特殊性を十分理解し、正しい知識を持って感染対策を行っています。患者さんに対しても、手洗い・マスクの徹底・感染予防・対策などのポスターの掲示を行っています。
透析室の安全対策
当クリニック内において発生したヒヤリハット・インシデントを委員会内で報告し、重要案件に対して予防策や改善策を検討し、職員に周知徹底しています。その他医療安全に関する講習会、災害を想定した防災訓練(年2回)、新しい透析装置や輸液ポンプの取扱訓練・AED取扱講習・エア-誤入時の対策法などの実施訓練なども行っています。
安心の確保
当クリニックに隣接する同法人である総合上飯田第一病院と密な連携をしています。また、各種検査予約・入院など、継ぎ目のない対応を行っています。
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前の部 | 午前9時~ | 午前9時~ | 午前9時~ | 午前9時~ | 午前9時~ | 午前9時~ |
夜間の部 | 午後5時~ | ― | 午後5時~ | ― | 午後5時~ | ― |
※午前の部は午前8時45分~の入室となります。
※夜間の部は午後4時45分~の入室となります。
※夜間の部のみ祝日は午後3時50分~の入室、午後4時~の開始となります。
※12月29日~1月3日は祝日に準じます。
予約制度
当クリニックでは、少ない待ち時間で透析治療が受けられるよう、予約制を採用しています。
予約時間は9:00~10:30までの15分間隔となっています。
他の患者さんとの調整もあり、ご希望に添えない場合もございます。
詳しくはスタッフへお問い合わせください。