学校長あいさつ
愛生会看護専門学校は社会医療法人愛生会の理念に基づき、名古屋市北部を中心とした地域の人々の健やかな暮らしを守るため、「地域とともに、人とともに」の心を大切にし、救急医療から在宅支援まで、安心・安全な地域医療に貢献する看護師を育成することを使命としています。
本校は昭和62年に開校し36年が経過しました。昭和、平成、令和と時代は変化しても変わらない看護の本質を伝え考え続けています。国内外で活躍している900人を超える卒業生は「看護の独自の機能は何か?」「そこに看護はあるのか?」を自問自答しつつ看護を実践していることと思います。
新しい時代になっても、学生と共に看護の普遍的に大切なことを学びあえる場が愛生会看護専門学校です。
校長 校條英子
教育理念/教育目的
教育理念
本校では、人間の尊厳を守り、人々が地域で健康な生活を営めるよう支援できる看護師を育てます。
教育目的
看護に必要な倫理観、知識、技術を育み、地域の人々の健康な生活に貢献するため、生涯にわたって自己研鑽できる専門職業人を育成する
教育方針(3つのポリシー)
アドミッションポリシー(入学者受け入れの方針)
- 目的に向かって自ら努力することができる、自ら疑問を持ち解決できる人
- 体験したことを振り返り、自己の学びや成長につなげる人
- 他者の話を聴き、相手の気持ちになって考えられる人
- 自らの意見を適切に伝えるコミュニケーション能力を持っている人
- 誠実で責任ある行動がとれる人
- 体調の管理ができる人
ディプロマポリシー(卒業認定の方針)
- 「生活者である人」の尊厳を守り、看護師としての倫理について考え行動できる人
- 基礎的な看護実践能力を身につけた人
- 自己の体験を意味づけし、自らの言葉で看護が語れる人
- 地域で生活する人々の健康課題に働きかける能力を持った人
- 自分を理解し、相手を理解し折り合いを見つけ解決策を見いだせる人
- 興味関心を持ち続け、自己を高めることができる人
上記のディプロマポリシーに対してのコンピテンシーを述べる *コンピテンシー:能力、力
- 人間を思いやり、大切にする力、何が最善かを考え、行動する力
- アセスメントする力、ケアする力、協働する力、意思決定する力
- 看護とは何かを考える力、自己表現する力
- 地域とそこで生活する人々に関心をもつ力、人々の健康に働きかける力
- 多様な価値観を理解する力、相手と分かち合う力
- 学修を継続する力、興味をもち、挑戦する力
カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)
本校のカリキュラムポリシーは、教育理念、教育目的、ディプロマポリシーに基づいて、「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」「領域横断科目」で構成し、学生の主体的な学びを保障し、実践力を身につけた看護師の育成を目指して、教育課程の編成をしている。
【 教育内容 】
- ・看護の対象である人間を知り、他者の価値観や多様性を認め、ともに学ぶ仲間をつくる。
- ・成人学習者としての学び方と基本的な態度を身につける。
- ・地域の特徴を知り、地域で生活している人々の健康支援について学ぶ。
- ・人間の成長・発達、健康の維持・増進からいのちの終末に至る健康課題に対し、生活・療養の場に応じた看護の必要性を学べるように科目を配置する。
- ・領域横断科目を設定することにより、看護学の枠組みを超え、学生がより身近にかつ体系的に看護を学べるよう科目を配置する。
- ・様々な場へ実習に行き倫理観を育みながら、そのとき、その場で最善な看護は何かを考える。
- ・その人が求める生活ができるように制度を活用し、多職種と連携・協働し、基本的な看護実践能力を身につける。
- ・3年間の体験を通して看護を振り返り、自己の看護観を深める。
- ・マイスター制度を活用し、看護技術を身につける。
- ・卒業前に看護実践力を評価し、自己の課題解決に向けて努力できるように科目を配置する。
【 教育方法 】
- ・主体的に看護を学ぶことができるよう、アクティブ・ラーニング、シミュレーション教育、他学年との学習・交流などを活用した講義・演習・実習を効果的に組み合わせた授業を行う。
- ・1年次から積極的に対象の生活の場に出向き、体験学習を取り入れ意味づけをする。
- ・学生個々の進度に応じてリフレクションし学習したことを深化させる。
【 教育評価 】
- 各科目の学習目標の達成度を評価し、その基準は授業計画に示す。加えて本校の学則・細則に基づいて総合的に評価する。
当校が考える教育とは
- ・教育とは、教える側と教えられる側との相互作用であり、共に学び成長するものである。
- ・教育とは、学習者の潜在能力を引き出し、それを最大限発揮できるようにするための意図的な働きかけである。
- ・教育とは、学習者が学び楽しさを実感し、主体的に学ぶことである。